アラフォーがうつ病から社会復帰するために

うつ病になりやすいと言われているアラフォー世代。元大手IT企業のサラリーマンが、社会復帰するための道筋を実体験を交えて綴っていきます。

普通のサラリーマンがうつ病になったら?

もし,うつ病になって就労不能状態になったら
どうやって暮らしていくのでしょうか?

 

傷病手当金を貰う

1年半は休職しながら傷病手当金を貰って暮らしていけます。

 

傷病手当金は会社からではなく
健保協会から給付されます。

 

まともな健保に加入してさえいれば
(そして医師の診断書が手に入れば)
大抵の場合問題なく貰うことができます。

 

でもその後は?


回復の見込みがない場合、
精神障害者手帳二級をとることで、
やはり当面暮らしていくことができます。

 

しかしこれは本当にどうにもならない場合の
最後の手段です。

 

1年半を待たずに回復した場合は?
これは選択肢が2つあります。

  • 職場復帰を果たす
  • 退職して就活を行う

 

職場復帰を果たすことができれば、
そして恵まれた職場であれば、
それが最もよいかも知れません。

 

しかし、そもそもうつ病を発症した場合、
職場環境そのものが原因になっているケースも
少なくありません。

 

退職してから就活までの流れ


退職して就活を行う場合、
どのタイミングで退職するか?
これが意外に難しい。

 

退職前に傷病手当を受けている場合、
退職後も引き続き受給できます。

 

しかし、退職後の社会保険料が問題です。
多くの場合年金は全額免除可能ですが、

 

ハローワークで求職申込をして、
退職理由が記載された書類を発行して貰わないと
国保の保険料(保険税)は減免されません。

 

結果、前年度の所得に応じた金額を支払うことになります。

 

多くの健保協会では社会保険を任意継続することも選べます.
しかしその場合企業負担分も自己負担することになり、
これまでの2倍の保険料を払うことになります。

 

求職申込をすれば保険料の減免手続きはできます。
しかし、この場合は働ける前提で求職するわけなので、
今度は傷病手当金がストップします。

 

傷病手当金を貰いながらも、
国保の保険料を減免する方法は
あるのでしょうか?

 

そのためには
タイミングを見計らいつつ

 

上手に退職し、
上手に手続きをする必要がある
ということがわかります。

 

退職から就活までの具体的手順 

  1. 退職する(退職日も欠席する)
  2. 健康保険資格喪失証明書を持って市役所で健保と年金の手続きを行う
    国民年金は免除申請を行う
    (多くの市町村では退職を理由にこれが可能)
  3. 職安に受給期間延長申請書を提出(傷病を理由とする)
  4. 就労が可能になったら医師に就労可能証明書を書いてもらい職安で延長を解除してもらい雇用保険受給資格者証を発行してもらう
  5. 雇用保険受給資格者証を持って市役所へ行き、国保の減免申請を行う
    市町村によって減免可能かどうかは異なる

 

5.の減免申請を行うことで、
退職日まで遡及して保険料を計算し直してもらえます。
過払いの場合、払い戻されます。

ただし、国民健康保険は毎年4~5月頃保険料の算定が行われ、
6~3月(翌年)が納付期間になります。

 

つまり5月以前に退職した場合
6月以降の保険料だけが遡及対象。

 

退職するなら6月以降がオススメということに。
(市町村によってこの期間が異なる場合もあるので要確認)